4日目、体は痛いし、やっぱり行きたくないと思いながらも、"今日が過ぎれば、今日が終われば、明日は休み"、何とか、今日持てば少しは楽になるのではと思いながらの出勤です。
必ず、店に入るとチャイムが鳴ります、お客様と一緒の入り口から従業員も入りますので、同じようにお客様が来た事を知らせるチャイムが鳴ります。
チャイムが鳴れば、必ず、その時に近くにいる、または手のあいたフロアスタッフが対応します。
ですから、実は、最初にそのフロアの方々に会って挨拶をします、「こんばんは!」と。
4日目になりましたから、だんだん皆さんの顔も覚え、少しずつ名前も分かってきました。
いつも元気な"Mさん"、背が高くて礼儀正しい"Yさん"、優しく丁寧な女性の"Hさん"、その他にも時間や曜日によって仕事のローテーションが違いますので、毎日違う方に会います。
総勢30名以上のスタッフ(フロア、コック)がこの店で働いているようです、でも今後も時間によっては、一度も会わない方もいる事だと思いますが、一緒に働く事の多いスタッフの皆さんの事は、折々にお話しすることもあると思います。
いつものように控え室へ入り着替えます、そこにも、休憩している方、私のようにこれから仕事の方々が居たり、後から来たりと、会うたびに「こんばんは!」と。
そして、厨房に入った時も「こんばんは!」と、皆さん礼儀正しいのです。
挨拶はあたりまえの事ですが、でも最近その挨拶もしない事が多いですよね、だから、この"ジョナサン"での体験は新鮮でした。
それは、元気な挨拶もあれば、気のない挨拶もあります、私自身もその時よってもちがいますから、とても、とても、礼儀正しく、明るく元気に「こんばんは!」とはいきませんが、挨拶から始まるって、改めていいことだと、こちらに来て見直しているところです。
厨房に入って、また今日も仕事の始まりです。
私の場合、夜10時よりの深夜勤務になります。
4日目で、深夜の調理スタッフが、私を含めて4人だということが分かりました。
"Sさん"と"Kさん"、そして女性コックの"Sさん"と私"H"です。
"ジョナサン"の場合、基本的に24時間営業で、その上、年中無休ですので働いているスタッフの希望によって、ローテーションを組んでいます。
大きく分けて早朝、昼、夜、そして深夜の調理スタッフが4グループとフロアスタッフが4グループの8グループになります。
ただ、厳密にこの勤務時間が決まっているわけでもありません、人によっては、その時の希望により、他のグループにまたがって10時間以上働いている人もいますし、その方の希望や経験、能力によって変更は出来るようです。
仕事(作業)の事に戻りましょう、今日も私の一番のやる事は、皿洗いです、というより、それしかまだまともに出来ませんからー。
この4日間で、結構、皿洗いは上手くなりましたよ、少しだけ自信が!!(^o^)
あまり多いといやになりますが、シンクの中に手を入れて汚れた皿を洗っていると、水遊び(実際にはお湯遊びですが)をしているようで少しだけ楽しみも感じます。
ただ、次から次へと洗い物が来るとそんな気持ちもなくなりますが、今までの仕事の中では、好きな仕事かも...?!(^o^)
食器洗いの合間にダスターすすぎ等やって、またシンクへ戻り、洗いです。
シンクの中に手を入れて、汚れた小さなグラタンなどを入れる形の変わった入れ物を洗っている時のことです、特に力を入れたわけでもないのに、"パキッ"と手の中で割れました。
左手の親指に痛みが、"チクッ"て感じに、大して痛くもなかったのですが、その手を見たら、親指の先のほうが少し切れています、血が出てきました。
『あーあ、切ちゃった、まあ、そんなに痛くないから大丈夫だろう。』と思っていたら、傷は小さかったのですが、深かったようで、血が"ドクドク"出てきます。
まずい!!「すいませんー、指切っちゃましたー!!」と大きな声で...。
"Sさん"が来てくれて「大丈夫ですか?」「血が少し止まらないみたいでー?」、こっちへ来て下さいと、救急箱のあるところへ。
中を開け、消毒薬と、絆創膏を出してくれました、その後は自分で感部を消毒してしばらくして血が止まった頃、絆創膏を貼って、また職場へ。
困りました、血が止まったといっても、やんなきゃいけない仕事は、水仕事ばかり...。
あまり水を使わない洗米機の洗浄にかかりました、できる限り左手を使わず右手だけでの作業です、やっとやり終え、血も止まっているようです。
少し安心して、また洗い場へ、左手を使わないわけにはいきません、『よし、やるきゃない。』と水の中へ手を入れ、左手で食器を持って右手で洗ってラックに載せる、大丈夫です、血は止まったみたいです、ホッとしてそのまま続けました。
しばらくすると、絆創膏が水にぬれてブヨブヨ、『もうだめです、私の役目は終わりです、もうこれ以上無理でーーす。』と云っているように、指からそのバンソウコウが剥がれていきました。
また、血がドクドクと「血が止まりませーーん!!」と思わず叫んで、一人で、また、救急箱のところへ...。
治療をしてまた戻りましたが、『どうしよう?』、『このままだと出血多量で死んじゃうよ?』、『水の中に手を入れてるんだから、血が止まるわけないしなーー?』、頭の中は"どうしよー、どうしよー?"て感じです。
"Kさん"が心配して「大丈夫ですか?」と優しく声を、ありがたい。
しばらく様子を見ながら、できるだけ片手で出来る事をして、でもそういうわけにもいきません、洗い物は溜まってきますので、『よし、もういい、やれる所までやって駄目なら、またその時の事、こんな事で死ぬわけでもあるまいし、明日は休みだし...。』、思い切り、シンクへ手を入れて洗いの開始です。
血がにじんで、また出てきます、"もういいです、根性で止めてやるー!!"、なんてわけの分からない事を考えながら、そこにある食器を片付けていきました。
そして、それを調理場の各々の場所に持って行きます、できるだけ、傷のある指は食器には触(ふ)れないように気をつけながら、運んだつもりですが、大きな皿をその場所に置いた時、その白い皿の上にポタリと赤い血が落ちてしまいました。
まさか、スリラー映画ならドラマになりますが、ここはファミレスです、そんな物をお客様に出せません。
急いでその皿を洗い直し、バス(熱湯と薬剤で消毒もできていますので、大丈夫です)をかけ、もう一度その場所へ置きました。
やっぱり根性だけでは、血は止まりません!!
もう一度、薬を付けて絆創膏を2重にまいて、無理やり血を止めて、しばらくシンク仕事はやめました。
水は使っても出来る限り、あまり左手を使わずの作業です、それでなくても遅い仕事がもっと遅くなりますが、しょうがないです。
何とか床掃除まで終わり、できることをやって今日の仕事(作業)が終わりです、挨拶をして、帰りました。
疲れました。
少し指がズキズキします、でも、終わりました、ともかく4日間が終わりました。
今後の事なんて考えられませんが、嬉しいのは、明日休みという事です。
そうです、『あしたは、ここに来なくていいのです、休みなんですから。』
ともかく、それだけが嬉しいのです。
ともかく、それだけが、それだけが...、嬉しいのです。(^o^)
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