3日目、最悪です。
体が痛くて、心が苦しくて、昨日の3倍つらい出勤でした。
中年のおじさんですから、筋肉痛が時間差で、3日目に突然襲いました、膝、腰、背中、首、そして肩が、体中が痛くて、体を動かすたびに"ギコ、ギコ"鳴っているようで、歩くのもしんどいのです。
特に以前からの右肩の"肩こり"がひどくなってきて、"こり"から"痛み"になって肩も上がりません。
痛いので歩く速度もゆっくり、まるで腰の曲がった"おじいさん"になったみたい、思わずその格好に苦笑いです。
自転車に乗って出発です、乗ってる時は楽ですが、店に着いて、降りたとたんに、また"おじいさん"に、イテテ...、腰に手をやりながらの出勤です、着替えて職場へ、調理場へと。
「こんばんは!」、今日は今までと違います、何か殺気立っています、皆さん返事をする間もないほど、忙しく働いています。
左手の洗い場の上には、今まで見た事もないほどの食器の山、シンクの水も見えないくらの洗い物の山、山、山です。
『こりゃー大変だ!!』\(◎o◎)/!
その時、調理をしていた女性のコックの"Iさん"が、大きな声で「"Hさん"(私の事です)、ご飯ちゃわん持ってきて下さい!!」と。
頭の中で『ご・ご・ご飯茶碗???』、どれがご飯茶碗か?、分かりません、ご飯を盛る食器は色々あるし、皿にも盛るし、どんぶりだってあるし、そのどんぶりも大きいのも小さいのも、青いのも白いのも、模様のあるものも色々あるし...、分かりませーーーん???
「すいません、ご飯茶碗が分かりません?!」と、情けない声で"Iさん"へ。
優しく、これですと、手前にある、残り少ない白い小ぶりの茶碗を指差して教えてもらいました。
「はい。」と云って洗い場へ。
その後が大変、山のような洗い物の中からやっとの事で、5、6個、その茶碗を探し出し、急いで洗って、"Iさん"の元へ持っていく。
優しく丁寧な言葉で「ありがとうございます。」、正直、ホッとしました。
安心している暇はありません、全速力で洗い物を仕上げなければ......。
あっという間に、体の痛みはなくなりました、というよりそんな事、忘れてしまいました。
動くものです、いざとなれば、今まで以上の速さで、手を動かし、足を動かし、洗いに、洗いました。
洗い場には、およそ幅1メートル、長さ3メートルぐらいの細長い3段のステンレス製の棚があり、その先(隣)に2個のシンク(左側の大き目の正方形のシンクには、常に水をはり、こちらでほとんど食器洗いをします、その隣にはそれよりも小さいシンクが一つ、こちらは、一時、汚れの多い物、落ちにくい物等を置いときます。)があり、その奥の突き当たりに洗浄機(バス)があります、そして、その横にも棚が付いています。
下の棚に、汚れた食器などを置きます、その上の棚には、飲み物やデザート用に使った、ガラスのコップや、グラス、ティーカップ、それに調味料等を入れる小皿などをラックに載せて置いていきます、1番上は、予備のラック等が置いてあります。
この2番目の棚にあるコップ類を先に洗うことになっていますので、各々のラックがいっぱいになったら、そのラックごとバスにかけ、洗います、洗った物はほとんどフロア用ですので、すぐにフロアに渡します。
この日は、この2段目も大変です、もうラックが2段、3段に重なっています、これを早く洗わなければ、お客さんへ水も出せなくなります。
2段目を終えて、1段目の山のような食器洗いを始めます、洗っていくうちにシンクの中の水が、見る見る、汚れます、中が見えなくなるほど、あっという間に透明な水が、黄色く、茶色く、そして灰色にと変わります。
何回もシンクの水をとっかえて、何十回もステンレス台とシンクを行ったり来たりして、何百回も手を動かし、皿を、どんぶりを洗っていきます。
バスをかけて、きれいになった食器たちをそれぞれの場所に持って行きます、わからない食器もどんどん聞きます、「これどこですか?」、「これはこっちですか、それともフロアですか?」と、ウロウロしているヒマはありません、どんどん聞いて処理しないと、溜まります、次々と洗い物が溜まります。
おかげで、ほとんどの物の仕舞う場所がわかるようになりました、嬉しいような...。(^_^;)
11時、そして12時頃頃には、お客も少なくなり、注文も減りましたので、洗い物もほぼ洗うことが出来ました、おかげで洗い方も少しこつが分かってきたようで、以前よりスピードも早く、きれいにできるようになってきたみたいです、でも疲れました。
トイレに行って、昨日教えてもらった、水飲み場にいき、水を、1杯、また1杯と、フーと息を吐いて一休み。(^o^)
あと3時間、今日は、また1時間伸びて3時までの5時間勤務です。
不思議に動いていると体の筋肉痛も肩の痛みもそれほど感じません、でも疲れました。
まだまだ先は長いです、気分を入れ替えて、次の作業へ、洗米機、バスの洗浄、そして、ダスターをすすいで、たたんで冷蔵庫へ一時保管です。
食器洗いもしながら、云われるままに作業をして、いよいよ大物のゴミ掃除と床磨きです、これだけはなかなか慣れません。
"Sさん"より「床磨きをお願いします。そうですね大体ゴミと床で45分くらいを目標で頑張って下さい。」と。
頭の中で『えー、全部で45分ですか?無理ですよー、1時間はかかります、それも急いでもです......!?』
始めました、やっぱり、ハアハア、きついです、やっぱり1時間以上かかってやっと2時過ぎに終わりました。
床磨きが終わった頃、"Sさん"から、「今日は、3時までですよね、6時間以上の仕事の場合、30分の休憩が出来るんですが、5時間だと休憩はないんですよ。」
「そうですか?」「もしお疲れでしたら、少し休んで頂いてもいいですがー?」と、優しいお言葉。
疲れたので休みたいのですが、こんな時に変な"おやじ"の意地が出て「いやー、大丈夫です。」「決まりでしたら、最後まで頑張ります。」と、云ってしまいました、云ってすぐ後悔です。
そうですか「それでは、まな板の漂白をお願いします。」と。
また早速の別の仕事です。
やり方を教わり、そのとうりに作業をして、その後洗い場の始末などをして、やっと3時、きょうも終わりです。
挨拶をして、店を出たとたん、ホッとしたのか、また体中が筋肉痛です。
イテーと云って、また、"おじいさん"戻りってしまいました。
でも今日は、あれだけの食器を洗った、やり遂げた満足感と少しの、ほんの少しの自信とこの体中の痛みとで、何とも複雑な感情の中、帰路につきました。
明日もまた仕事です、......。
もう少し、そう、もう少し......。
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