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あの時の"ジョナサン"の水は美味かった!!

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仕事2日目の夜、9時20分ごろ家を出る。

初日の昨日は、期待と不安が半々くらいだったのに、今日は不安が100パーセント!!

自転車で走りながらも昨日見た景色とは全然違う、というより、見ている余裕がありません。

夜の町が、暗い夜の町がもっと暗く見えてきて、ただ、前しか見てないようで、心の中では"行きたくないー、無理だー、出来ないよ。"と。

まるで学生の頃、学校に行きたくなくて駄々をこねてるようで、恥ずかしいけど、それが正直な気持ちです。

学校だったら、ずる休みも出来ますが、こんなおやじが、仕事がいやで『休ませて下さい。』とは云えません、云えませんとも、

"もうやめちゃおーかなー?""あーーぁ!!"そんな事を考えながら、ただただ、前を見て自転車をこいでいました。

着きました、着いてしまいました、"あーぁ。"とため息を一つ。

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店に入り、控え室で着替えをして、白いコックのユニホームを身に付け、また"似合わないコック"の出来上がり、もう逃げられません。

いざ、仕事場へ、開き直って、空元気を出して、「こんばんは!」と。

"Sさん"が出てきて、「まず、今日は、皿洗いをやってて下さい、後で昨日、説明した作業(仕事)をやってもらいますから。」

「はい。」と返事をして、早速洗いに入ります。

頭の中で"今日は、2時まで、昨日より1時間以上も長い仕事だな!!。持つかなー、大丈夫かなー?"そんな事を心配しながらの作業(仕事)開始です。

食器洗いです、シンクの中にある汚れの付いた皿などを水で落として、バス(洗浄機...すごい勢いで熱いお湯が"シュアー"って感じで出てきてキレイに油などの汚れが落ちてしまいます)をかけて出来上がり。

シンクには、水とお湯が出る蛇口が付いていますので、お湯が入れてありますから冷たくはありません、結構、シンクに手を入れているのは気持ちのいいものです。

次から次へと汚れた食器が運ばれてきますので、大変ですが、なれればもしかして、"食器洗いも好きになれるかも?!"なんて少し前向き...。

もう一つ、目に見えて最初汚かった食器が、みるみるピカピカになって出てきますので、ちょっとだけ達成感があって面白い。(^o^)

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でも、洗った食器や皿を各々その定位置に置いてこなければいけません。

これが、分かりません、この皿はどこだっけ?このどんぶりは?と思いながら、食器を持って、あっちへ行ったり、こっちへ行ったり、ウロウロしてると先輩の方々が、『それはここです、それはあっちです、いやこの奥です......。』と教えてくれます。

でも皆さん忙しいですから、いつも教えてもらうわけには行きません。

皿を持っては、あっちへ行ったり、こっちへ来たりと厨房の中を"ウロウロ、ウロウロ"、やっと場所を見つけて、働いている人をよけながら、邪魔にならないように気を付けながら食器を仕舞います。

どこを見ても場所が分からないの場合は、勇気を出して、大きな声で「これどこですか?」と聞きます。

「それは、フロアです。」「フロアって何処?」そうなんです、食器は厨房用とフロア用があるのです。

厨房では、料理を作りますが、フロアでもウエイトレスさん達が色々と作業をしています。

飲み物類やデザート類は全部、その他にもお吸い物や付け合わせなどをそれぞれの食器に盛ってお客様にフロア担当の人達が作り、出します。

ですから、フロア用の食器は、洗ったあとフロアに返さなければなりません。

これがいっぱいあるのです、フロア用なんて書いてありませんから、大変です、また、それも憶えなくてはなりません。

食器を持ちながら、厨房内をあっちへ行ったり、こっちへと...、何回も同じ事を聞くわけにもいきませんので...、なかなか憶えられません、悲しくなります、情けなくなります。

自信をなくします。(>_<)

しばらくすると、"Sさん"が「洗米機を洗って下さい。」と。

昨日教えてもらった事を思い出しながら、途中わからなくなったところを聞きながら、何とか出来上がり。

洗い場に戻るともう汚れた食器がいっぱいです。

あーーあ!!気が重くなります。

洗ったあと、場所が分からないでその場に置いていた食器もまだ残っています、これから先に何とかしないと大変だ!!(>_<)

食器を持って、ウロウロ、ウロウロ......。

食器の整理が出来ても、ホッとする暇もありません、溜まった洗い物を洗って、また、ウロウロと、その連続です。

だいぶ洗い物も減った頃、"Sさん"より、「このバス(洗い場)を洗ってください。」と。

新しい作業(仕事)を洗浄機をバスといいますが、洗い場全体もバスというようです。

洗うのは、汚れた食器を置いておく棚、二段です、残飯などでだいぶ汚れますので、ここも毎日洗うのです。

洗い方を教えてもらい、そのとうりにやってみて何とか終わりです。

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だいぶ疲れてきました、体も熱くなって汗も出てきます、少し息もハアハア、のどが渇いてたまりません。

そんな時"Sさん"がちょうどそばに来ましたので、思わず「こ・この水飲めますか?」と近くの水道を指差して、云ってしまいました。

私のハアハアしながらのその様子に少々驚いたようで、「水道ですから呑めるとは思いますがー?」、いや、こちらに来て下さいと、フロアへ案内されました。

そこには、水飲み用のグラスと氷があります、"Sさん"が、そのグラスに氷を入れて、水(たぶん浄水した)を入れて私に渡してくれました。

お礼を云ってその水を飲みました『うまい!!(^o^)』すごーくうまかったです。

水がこんなにうまい物かと感激です。

カラカラの喉が喜んでいます、熱かった体から汗が引き、ホッと、まるで生き返ったようです。

このときに飲んだ水ほど旨かった飲み物はありません、そうです、『"ジョナサン"の水は旨い!!』のです。(^o^)

最後にゴミ掃除と床磨きです、やはりしんどい、やっぱりきつい、きつい、ハアハアしながら、やっぱりもう、"無理だー!!"と。

その後の事はあまりよく覚えていません、体がしんどくて、疲れ切って、仕事を終え、夜中2時過ぎに店を出ました。

自転車に乗って、ともかく前だけ見て、帰った事だけをうっすら憶えているだけです。

仕事、2日目が終わりました、明日いけるのかなー?

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